「営業利益(えいぎょうりえき)」をひとことで言うよ
営業利益とは、
売上高から、
「その売上高を得るためにかかった費用」
を引いて算出する利益
です。
営業利益 (えいぎょうりえき) とは?
「営業利益」という言葉を説明する前に、
- 「売上高」ってなに?
- 「利益」ってなに?
をしっかり定義づけておきましょう。
「売上高」ってなに?
売上高とは、
お客さんから払ってもらったすべてのお金
です。
一切の費用を考慮しない、
企業が本業でお客さんからもらったすべてのお金
とご理解ください。
ボールペンを1個100円で1000個売ったら、
レジに10万円のお金が入ります。
この10万円が、売上高です。
単純に「売上」とも言うよ。
(参考:売上高(うりあげだか)とは?)
「利益」ってなに?
「利益」とは、
収入から費用を引いたもの
です。
例えば、りょへ君が卵を10円で手に入れました。
それで目玉焼きを作って、100円で食べてもらったとします。
この場合、りょへ君が得た利益は90円です。
利益=収入ー費用
この公式を、まずは押さえておいてください。
超単純だけど、すっごく大事な公式だよ。
で、会社四季報などには、
「営業利益」・「経常利益」・「当期純利益」など、
いろんな名前の利益が載っていますよね。
あれ、結局は、
売上高からどんな費用を引くのか?
の違いだけなんです。
売上高から費用Aを引くと『売上総利益(粗利)』って名前になる、
売上高から費用Aと費用Bを引くと『営業利益』って名前になる…
みたいな感じ。
売上高からだるま落としみたいにいろんな費用を引いていって、
そのたびに名前が変わっていくイメージです。
「営業利益」とは?
では、売上高からどんな費用を引くと、
「営業利益」になるのでしょうか。
答えは、
「その売上高を得るためにかかったすべての費用」
です。
もう少し具体的に言うと、
- 材料費(原価)
- 人件費
- 広告費
- 家賃
- 水道光熱費
- 福利厚生費
などです。
たとえば、会社くんが自社で作ったボールペンを、
1個100円で1000個売ったとします。
売り子のバイトとしてりょへくんを雇いました。
「ボールペンを売る」だけでも、
ずいぶんたくさん費用がかかります。
ボールペンの材料費、
売り場を借りる場所代、
さらにりょへくんにバイト代も払わなければなりません。
そういった、
「売上高を得るためにかかったすべての費用」
を売上高から引いた利益が営業利益です。
「売上高を得るためにかかった費用」をもっとくわしく言うよ
ここからは、営業利益をもっとくわしく知りたい人向けの話です。
営業利益とは、
売上高から、その売上高を得るためにかかった費用を引いた利益
と説明しました。
その「売上高を得るためにかかった費用」
について、もう少し掘り下げて説明します。
きちんとした言葉で言うと、
- 売上原価(うりあげげんか)
- 販売費(はんばいひ)
- 一般管理費(いっぱんかんりひ)
を合計したものです。
売上原価(うりあげげんか)とは
売上原価(うりあげげんか)とは、材料費のこと。
商品を作る材料を仕入れる費用のことです。
販売費(はんばいひ)とは
販売費(はんばいひ)とは、商品を販売するためにかかった費用のこと。
・売り場を借りたときの場所代
・販売員へのバイト代
・広告費
・チラシの印刷代
・商品の発送代金
などがあります。
一般管理費(いっぱんかんりひ)とは
一般管理費(いっぱんかんりひ)とは、
販売費以外の、会社の経営のために必要な費用のこと。
・家賃
・光熱費
・事務スタッフなど、販売員以外の給料
などです。
どの費用が販売費で、どの費用が一般管理費なのか、
線引きは会社によって違うよ。
ややこしいから、
「販売費および一般管理費」ってまとめてる会社も多いよ。
まとめるよ
とにかく、営業利益とは、
売上高から、 売上高を得るためにかかった費用を引いた利益
と覚えておいてください。
「そんなの知ってるよ」って人は読み飛ばしてOKだよ。