「配当利回り」をひとことで言うよ
『配当利回り(はいとうりまわり)』とは、
配当による利回りのこと
です。
そのまんますぎるのでもう少しくだいて言うと、
今この株を買ったら、1年後にもらえる配当は投資したお金の何%か
です。
「配当利回り」をくわしく言うよ
「配当利回り」を説明する前に、
- 利回り
- 配当
の意味についてそれぞれ説明します。
利回りとは
利回りとは、「投資したお金を、1年で何%増やせるか?」の割合のことです。
「1年で」という単位になおすところがポイント。
利回りは様々な投資商品に使える指標ですが、考えやすく「駐車場」で見てみましょう。
りょへくんは、誰かに貸すために駐車場を作りました。
土地代・工事費もろもろで120万円かかりました。
これを、利回りを考える上では「120万円投資した」と読み替えます。
そして、誰かが駐車場を使ってくれることになりました。
りょへくんは、駐車場を月々1万円で貸します。
この人が1年間駐車場を使い続けてくれると、りょへは年間12万円の利益を得ることになります。
120万円投資して、1年で12万円の利益…すなわち、1年間で投資した金額の10%の利益を得ることになります。
この10%という割合が利回りです。
単に「利回り」というと、通常は1年単位で考えるよ。
1か月単位とか、期間が1年以外になると「月利〇%」のように、「単位は1年じゃないですよ」というのが分かるような表記になるよ。
配当とは
配当は、その期に得た利益の中から株主に還元するお金のこと。
株式会社は、株主からお金を出してもらい、そのお金を使って事業をします。
いわば、株主がお金を出してくれたおかげでお金を儲けることができたわけです。
そこで、お礼に特定の時期に株を持っている人全員に利益の一部を還元することがあります。
そのお金が「配当」です。
「あなたたちがお金を出資してくれたおかげで、こんなに儲けることができました。お礼に利益の一部をお渡しします」
っていう気持ちがこもったお金だよ。
配当は、おおよそ1年に1~2回出ます。
投資家からすれば株を持っているだけでお金が入ってくるため、一種の不労所得として注目されています。
配当利回りとは
ここからが本題。
配当利回りとは、投資したお金を配当によって何%増やせるかの割合です。
「利回り」とは、投資したお金を1年間で何%増やせるかの割合だったね。
そこに「配当によって」という言葉が付くだけ。
株価の上下は考慮せず、あくまでも配当による利益だけを見るのがポイントです。
計算式は、
1年でもらえる1株あたりの配当金 ÷ 株価 × 100%
です。
例えば、とある会社の株価が1000円で、1株あたり10円の配当が年に2回出るとします。
つまり1年で1株あたり20円の配当がもらえます。
この場合の配当利回りは、
20円÷1000円×100%=2%
ということになります。
株価の値上がりによる利益(キャピタルゲイン)狙いならそれほど重要じゃないけど、不労所得(インカムゲイン)狙いなら重要な指標になるよ。
一般的に「配当利回りが高い」と呼ばれるのは、おおよそ4%が目安と言われています。
安定的に不労所得が欲しい場合は、配当利回りだけでなく、「これからも同じ水準の配当がもらえそうか?」を考えると〇。
できるだけ安定して利益を出せる会社が良いです。
僕なら、
- 売上高や営業利益が年々増加しているか
- 景気が悪くなっても業績が落ちなさそうな事業内容か
を見るかな。
企業の安定性をみる指標はほかにもたくさんあるから、よかったら調べてみてね。
まとめるよ
とにかく、配当利回りとは、
投資したお金を、配当によって1年で何%増やせるかの割合
だと思っておいてください。
「そんなの知ってるよ」って人は本題まで読み飛ばして大丈夫だよ。