「ストキャスティクス」をひとことで言うよ
ストキャスティクスとは、
株価の方向転換を教えてくれるグラフ
です。
ストキャスティクスとは?
ストキャスティクスってどんなグラフ?
ストキャスティクスは、
株価が方向転換するタイミングを
示してくれるグラフです。
ともあれ、まず実物を見てみましょう。
ストキャスティクスとは、こんなグラフです。
基本的には、チャートと並べて表示します。
「チャートといっしょに見る、2本の折れ線グラフなんだ~」
で今はOKです。
そして、2本の折れ線グラフには、それぞれ名前がついています。
この子たちの名前は覚えてあげてください。
より激しく動くグラフを「%K」(パーセントケー、上図では緑の線)
少しなだらかに動くグラフを「%D」(パーセントディー、上図では赤の線)
といいます。
ストキャスティクスの使い方
グラフの形が分かったら、次は使い方を見ていきましょう。
下の図を見てください。
ストキャスティクスの縦軸の単位は「%」です。
いちばん上が100%、いちばん下が0%です。
そして、必ず2本の補助線を引きます。
グラフ内に、頭の中で20%と80%の線を引いてください。
(30%と70%とする説もあります。どっちでもいいです。)
この補助線のことを、「エッジバンド」というよ。
これ、大事です。
かならずエッジバンドを引いて考えてください。
あとは、エッジバンドの外側に注目するだけ。
%Kが、エッジバンドの外側に出たときが、
株価が方向転換するタイミング
です。
先ほどの図でも、
ちょうど%Kがエッジバンドを出たときが、
株価の方向転換の起点になっていますよね。
ちなみに、株価が方向転換することを、
「トレンドが変わる」
って言うよ。
「トレンド」とは、株価の向いてる方向のこと。
「%Kがエッジバンドの外に出たとき、トレンドが変わる!」
それだけ分かっていればOKです。
もう一つ付け加えると、
%Kがエッジバンドを出て、かつ、
%Dと交わったときは、
さらにトレンドが変わる確率が高いです。
グラフの目的は、トレンドの変わり目を見極めること。
使い方は、エッジバンドの外側に注目するだけ。
意外と簡単でしょ?
ストキャスティクスって、何を表したグラフ?
基本的な見方はここまでで十分です。
ここからの話は、
ストキャスティクスをもっと詳しく知りたい人向けです。
まずは、基本となる%Kの意味から。
%Kは、
過去9日間で出たいちばんの高値を100%、
過去9日間で出たいちばんの安値を0%として、
今の株価(当日の終値)は何%の位置にいますか?
を示したグラフです。
たとえば、
過去9日間の最高値が150円、
過去9日間の最安値が100円で、
今の株価が130円だったら、
ストキャスティクスは60%になります。
(今の株価-最安値)÷(最高値-最安値)ってことか。
今の株価・最高値からそれぞれ最安値を引いて、割るだけだね。
で、%Dは、
%Kの移動平均線
だと思ってください。
どういうことかと言うと、
%Kの3日間の平均値をグラフ化したのが、%Dです。
そのため%Kよりも、ゆっくり、なだらかな動きをします。
計算式は以下のようになります。
3日間の平均値で計算するから、
たとえば今日だけ急に株価が上がったとしても、
グラフは急には動かないってことだね。
%Dについても、むずかしく考える必要はありません。
・%Kよりも、少しゆるやかに移動する線
・あくまでも補助的な線。主役は%K。
とだけ思っていればOKです。
この認識で、ストキャスティクスを使う上で困ることはありません。
ストキャスティクス分析の確度を、
より高めるために誕生したのが%D。
あくまでも補助的な線で、
基本は%Kの動きを追っていればOKだよ。
まとめるよ
いろいろ言いましたが、
つまりストキャスティクスとは、
株価の方向が切り替わるタイミングを教えてくれるグラフ
と思っててください。
チャートと一緒に見る系のグラフは、
まず見かたを知ることが大事!
意味はあとで覚えればいいよ。